
解釈:これは、北東・南西の鬼門であるこの二つの方位は陰気なため、ここに玄関を構えると、徐々に衰退していく。
出世や人から受ける徳も失う。事業などを発展させることができない程の大変難しい運気になる。ということを云っています。
逆に、東南方位の巽(たつみ)は、「威厳備わり家名遠所達す」「子孫長久す」と云われ、大吉相とされています。
また、東・南・北西方位も吉相になります。真北・真西方位は避けてください。
そこで、次のことも考えなければならないと思います。
玄関の位置がその方位から受ける
「暑さ・寒さ」「明るさ・暗さ」「風を受ける方角」「冬の雪」
などの自然が生み出す状況を事前に考慮する必要があります。
例えば、玄関を南方位に構えた場合、特に夏の暑い時期の玄関は、靴などのなんとも言えない臭いなどに悩まされることがあります。 住む人はもちろん来客にとっても好ましいことではありません。
そして、北方位の玄関は冬の時期の冷たい風や雪の対策、明るさを考えなければいけません。
また、建物との調和があってさらなる吉相の住宅になります。
玄関は、住む人だけでなく、お客様が出入りする場所でもあります。
家相上、玄関が「どの方位に位置し」「どこを向いて」「どんな顔か」が大切な事とされています。
そして、玄関は住む人が社会に発する顔であり、家の「格」を司る重要なものなのです。
寝室は、古来より大変神聖な場所とされており、子孫繁栄、再生、健康の意味を持ちます。
「寝室」とは「神室」の意味があり、神の宿る部屋。
「子宮」とは「神宮」を意味し、
子は神からの授かりものであり「子がお宮」に宿る。
「陣痛」とは「神通」を意味し、神(子)の通り道であり神通と呼ぶ。
寝室にて神が宿り授けて下さり、神の道を通り「生」を受け誕生するゆえ、寝室は神聖なるものとされて来ました。
寝室の吉相の条件は、しっかりと睡眠をとることができる「方位」に間取りを構えることです。
そのためには、ご主人・奥様の生年月日で最良の方位が決定されます。
そこで、最初の間取り計画では、ご家族の希望する間取りで配置してから検討していきます。
寝室は、一日の疲れをとるための熟睡ができ英気が養え、朝すっきりと目覚めることが必要です。
これらを満たすから復活・再生が可能なのです。
暑い寒い、湿気・風通し・換気、生活習慣などを考え、快適な空間を演出しましょう。
朝から元気良く! 一日を健康に過ごすためにも。
ここでは、寝室との近隣環境や他の部屋との間取り上において発生しやすい問題について説明します。 住み始めてから寝室の間取りによっては、「睡眠の妨げになるケース」があります。 それは、外部から受ける騒音と、家族間でお互いが気を遣わなければならないという二点の問題です。
日常生活において、「外部からの騒音」や家族間で「静かにしなければ」「音を立てないように」 などの余計な神経を使うことは住みにくい家となりかねません。 せっかく、家を持ったのに新たなストレスを抱える必要はありません。 そこで、ストレスを少しでも減らす間取りの工夫が必要になります。 神経戦争にならない快適に暮らすことが出来る住まいを、ぜひご一緒に造りましょう。 下に例を示しましたので参考にされて下さい。
隣の玄関に面している
隣の家の駐車場
交通量の多い道路に面している
すぐ近くの公園に面している
子供部屋の隣の寝室
リビングの隣の寝室
トイレの隣が寝室
玄関の隣の寝室
洗面室や浴室が隣の寝室
寝室続きの書斎
(寝室続きの場合は、必ずドアをつけることがストレス軽減になります)
キッチンの近くの寝室
階段からすぐの寝室
1階が寝室で2階がトイレ
1階が寝室で2階が子供部屋
(祖父母と同居の場合、就寝時間の違いがあるので注意)
昔は、一家の跡継ぎとして長男・長女には、しっかりしてもらわないとの思いが現代より強かったのと、 特に商売人の家庭では、後継者として後を継いでもらうためには、従業員をまとめるなどの才覚を早くから求めたことにありました。
子供部屋の間取りは、子供の年齢により異なりますが基本的には自然の方位から感じとれるイメージを大切にされてください。
「東方位・東南方位の子供部屋」は、どんなイメージがわきますか? 朝日を受け、目覚めがよく、明るい、さわやかな部屋のイメージができますね。 ここでお子さんが遊んだり勉強したら快適だろうな~って想像できます。 なんとなくお子さんが自然に元気に明るく活発になってしっかり育ってくれるような気がしませんか?
ですから長男や長女には、東や東南方位の部屋が「いいな~」ってなります。 きっとそうなればイジメ問題や登校拒否などの問題からは遠ざかりそうな気がしますよね。
それでは、「北方位の部屋」を考えてみましょう。
「寒い、冬期間は特に寒い、暖房が必要、光が入らない、暗い、夕方の早い時間から照明が必要になる」などがイメージできますよね。
でも、「なにかしーんと静かそうで落ち着けそう」などのイメージ。
この北方位の部屋のイメージから、お子さんが明るく活発で積極的になれる映像が浮かびますか?きっと浮かばないでしょう。
つまり、北方位の部屋の最大の利点は、お子さんが落ち着いて勉強するには最も集中できること。
逆に、「南方位の部屋」をイメージしてみると、明るく、昼間は暑く、夏は特に暑い。この環境で勉強となるとどうでしょう?
この南方位の部屋は、家にいるより外で遊びたがるような活動性を生みます。当然、外出を好みますので明るく活発なお子さんに育ちます。
しかし、勉強には不向きですから、
外で友達と真っ黒になって楽しく遊ぶ低学年のお子さんには、とっても良い方位となります。
反対に、勉強してもらいたければ、南方位の部屋は不向きとなります。
次に、「西方位の部屋」はどうでしょう・・・。
「夕方の強い西日は暑い・夏場は特にむっとした暑さ・西日に長時間あたっていると、だるく疲れる」などがイメージできると思います。
お子さんが学校から帰宅して宿題や復習・予習と勉強に集中できるでしょうか?
このように、その部屋の方位によって自然の影響があるということです。
つまり、子供部屋を決める際には、
新築される時のお子様の年齢と兄弟間の年齢差によっての部屋換えなども考えて決定されていくのがコツです。
解釈:家の中央は、家にとって重要な支えの所であり、家の主人をも意味する所。 そこに通路である階段を設置すると、主人に必ず病いの災いが起きる。 よって、家の中央に階段は設けてはいけないと云っています。
家の中心は、いわゆる「一家の主(あるじ)」を指し、
階段が家の中央だと吹き抜け空間になり空洞状態になることは、
すなわち一家が成り立たなくなると云っているのです。
もう一つの理由としては、昔の住まいの中央には大黒柱があり家を支える大変大切なところでした。
そこに階段があると家の中心が空洞になり、「家が弱くなる」ことを避けるためであったとも考えられます。
主が生計を成り立たせ一家の繁栄を願う気持ちと、
家という財産を長持ちさせて守るという工夫があったのです。
これらの理由により家の中央階段が大凶とされたのです。
また一方では、階段は家庭内事故が大変多い場所なのです。
昔の階段はとても急角度で上がり幅が大きく真っ直ぐな階段であったため、踏み外していっきに下まで転落し、
骨折や時には死亡することもあったのです。
特に、玄関からの真っ直ぐ階段は凶相と昔は云われました。
これは、階段下のホール幅が狭く、すぐ土間の玄関だったことと、階段が急であったことから、
階段から落ちると玄関の土間まで転げ落ち、最悪玄関のガラス戸で大怪我をすることがあり、大変危険であったからです。
現在の住宅では、玄関ホールも広く、傾斜も緩やかになっているため、
昔ほどではありませんが、この真っ直ぐの階段は転落すると歯止めが利かないので、ケガの危険度は同じですね・・。
実は、現在も階段事故は大変多く、家庭内事故で最も多く発生する場所なのです。
国民生活センターなどでの統計において家庭内事故の半数は、階段での事故であり乳幼児や高齢者においては、
交通事故死より家庭内事故死のほうが多いのです。
事故要因として、「照明が不十分」「昼間でも暗い」「階段が急勾配」「タイツが滑り・・」などとあります。
特に、子供部屋は二階に作る場合が多いことから注意が必要です。
これらの事故を未然に防ぐためにも、階段にすべり止めをつけたり、足元照明を設置する、手すりをつける。
余裕があるなら踊り場を設けるなどの工夫をされるとよいでしょう。
日本の場合、住宅用の階段については、安全の確保から踏上寸法など、各部の寸法の最低基準が建築基準法に定められています。
また、階段の段差を斜面に見立てた傾斜の勾配ですが、一般に45度前後。踏面(ふみずら水平部)のサイズもしっかり確認しましょう。